ある老舗アパレルメーカーに増築された小さなオフィススペース。
机が3台、主に生地サンプルを管理するフロアとなっている。
打ち合わせ空間を作る目的でシェルフを置く提案を行った。
ビル全体の耐震改修がメインの工事であったが、ゼネコンの好意で「シェルフくらいなら・・・」と、サービスして頂いたのである。
さて、このフロア、2Fなのだが窓は梁下に排煙窓くらいしかなく、薄暗く、いかにも倉庫といった雰囲気だった。
改修工事でふんだんに白いペンキで塗装替えをしたが限界があった。
ただ、暗い部屋というのはそのぶん外から入ってくる光を感じやすい。
なんとかこの光を捕まえねば。
【半透明のアクリル】それも厚みと量感を持っているものがグリッドの中で光を蓄えている様子をイメージした。
視線を心地よくするために横のラインが欲しかった。【フィンランドバーチ】は強度もあり小口も綺麗なのでこの2つを組み合わせることにした。
そこにはVOUGEやGLAMOURなど海外のファッション雑誌が収納されることになる。